浜松まつり 昼の部(初凧)

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95/5/3 浜松まつり 昼の部(初凧)

凧合戦(ケンカ凧)で知られる浜松まつり だが、初日は初凧を揚げることに力を注ぐ。初子の名前が入れられた大凧を順番に1枚1枚揚げていくのだから、それだけで大仕事だ。この年(1995年)、早出町からは20枚余りの初凧がエントリーされた(各町の中でも、この数は非常に多いほうだと思う)。航太郎の凧の順番は真ん中辺りで、実際に揚げるのは昼前ぐらいになるとのこと。

出発

早朝6時半、初家はみんなそろって凧揚げ会場へ直行する早出町チャーターバスの乗り場へ集合。祭り装束フル装備に身を固め、かあちゃんに至っては、普段したこともない「化粧」をしている。航太郎は化粧顔の母ちゃんを見て初め誰だか分からなかったらしい(笑)。
前夜興奮していたためか皆まだ眠い。天気はあいにくの曇り空。風もほとんど無い。たこ揚げ会場に近づくにつれ「はたしてうまく揚がるのか?」と不安がよぎる。が、考え込んでもしょうがない。なるようになるであろう。

1st Charenge !

初日3日の凧揚げは、初子1人1人の凧を順番に丁寧に揚げていく。初子の名前が描き込まれた凧を凧場に運び、万歳をして、揚げて、錬って、万歳をする。また錬る。・・・を1人1人丁寧にやっていくのだ。
やはりあまり風がなく苦労しているようだ。順番待ちの間、会場周辺の松林で待機、家族や親戚で輪になり弁当を食べビールを飲んで場の雰囲気を楽しむ。
そして、ついに小野家の出番!緊張と感動渦巻くなか大凧を高く掲げていざ凧場へ!!凧の前で記念撮影をして、さあ揚げるぞ!
揚げ係の役の方の掛け声で、ピンと糸が張り六畳の大凧が舞い上がる。「おお!やったぜ」。一同興奮。・・ところが、高度を稼ぐ間もなく、へろへろと頭を振って姿勢が斜めに・・・。「ああああ〜〜〜」。これが航太郎の人生か、あえなく墜落。
悲嘆に暮れる暇もなく、町の衆に取り囲まれて錬りの渦の中に。「プップップップッ、プップップ〜〜、小野航太郎君、万歳〜〜!!」。
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出番を待っている航太郎凧
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いよいよ準備完了!
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さあ行くぞ!凧を運びだす
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あ〜〜!落っこっちゃった

2nd Charenge !

幸いにして、航太郎凧は大破は免れ、再チャレンジをしてもらえることになった。町の役のお方がたに感謝・感謝。しかし、一度墜落した凧のバランス・糸目は崩れている。応急処置をしてはもらえるものの道は険しいぞ、航太郎!。
考えようによっては、2回も揚げてもらえるということは、万歳も錬りも2倍あるということ。実はこれはラッキー、なのだ。
航太郎凧の修復には予想以上の時間を要した。それでも、町の役の方々の力で無事蘇った。再度凧場へ。「よーし、行くぜ!」の気合いも新たに再挑戦。ビビンと糸が張られ、ぐいぐい高度を揚げる航太郎凧。「今度はいいぞ!」。地上では、ラッパと太鼓が響き、錬り錬り錬り、錬りの輪が回る。
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墜落後回収され、必死で糸目を直す
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錬りで元気を出す
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揚がったー!航太郎凧の雄姿!!
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皆に囲まれ半泣き顔
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小野航太郎君、バンザ〜イ!
・・・ところが!最高高度に達する前に新たなる障害が!他町の凧が錯綜して、互いに糸が絡まっていく。「あ、あ〜」。必死で姿勢を建て直しつつ絡む糸を解そうとするのだが・・・、崩れた姿勢はままならず、遥か彼方の松林の向こうに落ちていく数枚の凧。地上ではそれを吹き飛ばすように一段と威勢のよい錬りが続けられた。・・・かくして航太郎の初凧は無事に(?)浜松の五月の空を舞うことができたのだった。町の方々に感謝、感謝!
というわけで、悠々と安定して長時間空に舞う航太郎凧の姿を見ることはできなかった。が、順風満帆ばかりが良い人生でもなかろう、航太郎よ、面白く充実した君の世を生きておくれよ、と思う父であった。


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